こんにちは、私です。
今回は、ミュージカルドラマを通じて”自分らしさ”を発見しに行きます。
セクシュアリティのことだけではなく、自分に自信がなくなったときにもオススメです。
gleeという海外ドラマ、ご存知ですか?
アメリカのマッキンリー高校にあるグリークラブ(簡潔に言うと、日本でいう合唱部を歌って踊る感じにしたもの)に所属する生徒たちが、スクールカーストやセクシュアリティの違いを越え、大好きな歌・ダンスでつながる青春物語であり、ミュージカルドラマです。
筆者、これが大好きです。
元々音楽が好きだということもありますが、劇中で描かれる各キャラクターの関係性や人間性には引き込まれる魅力があります。
彼らは、自己主張が苦手だったり、自称ディーヴァ(歌姫)だったり、スクールカーストでの位置を気にしていたり、いじめっ子だったり、いじめられていたり、ゲイやレズな自分を隠していたり、逆にオープンにバイな子だったりします。
そんな彼らから、私は多様性を学んだように思います。
今回は、劇中で取り上げられた楽曲の中でも特に曲のイメージを良い方向に変えてくれた一曲をご紹介します。(と言っても、有名曲です)
言わずとしれたBruno Mars。
その中でも有名かつ人気曲であるこちら。
YouTubeではMVが18億回再生を超えています。
自分の容姿を気にする彼女。
そんな彼女に「そのままでいい、ありのままの君で。それが一番美しいんだから。そんな君が好きなんだから」と伝える彼氏、といった感じです。
MVからも、ブルーノが女優さんに優しく語りかけるような描写と、それに嬉しそうな笑顔で応える女優さんが印象的ですよね。
この歌からも、「ありのままで」といったメッセージは十分伝わってきます。
ですが、私の学生時代の先生はこんなことを言っていました。
『見た目を気にする彼女、それに「そんなことないよ、そのままが綺麗だよ」と伝える彼氏。メッセージ性は分かるが、起用されている女優が既に美人であるのは曲に込められているメッセージ性とはズレている気がする』と。
なるほど、言わんとすることは分かります。
ただ、私はこの曲に込められているメッセージを上手く活用し、歌い伝えたキャラクターを知っているのです。
マッキンリー高校アメフト部とグリークラブを掛け持ちしていて、みんなから信頼されているクォーターバック(オフェンスの司令塔)のフィン。
フィンは、母親と2人で暮らしていました。
同じくグリークラブ所属、父親と2人で暮らしており、ゲイと自認しているカート。
そんな2人の親がなんと結婚、2人は兄弟になることに。
幸せに思えましたが、同じ時期、カロフスキーといういじめっ子からカートへのいじめがエスカレートしていきます。
gleeのメンバーに「カロフスキーを止めて」と求められるも、フィンは『クォーターバックという立場を崩したくない』という保身の気持ちが強く、結婚式のダンスの練習すら周りの目を気にするシーンがあります。
一方で、カロフスキーからのいじめは止まらず、突き飛ばしたり、脅したり……カートはじょじょに身の危険を感じていき、gleeのメンバーもカロフスキーに立ち向かい殴り合いになるほど。
カートから「(カロフスキーに)『殺す』と脅された」と告げられたフィンは、ようやく事態の重さを知り、それまでいじめに耐え立ち向かってきたカートの姿を知ります。
迎えた結婚式当日、ベストマンとして挨拶をするフィン。
カートの姿を見て改心したこと、これからは何があろうとカートの味方であることを伝え、「結婚式を仕切ってくれたカートへ感謝の印としてgleeクラブから歌を贈る」と告げます。
あんなにダンスを嫌がっていたフィンからのエスコート。カートは驚き、差し伸べられた手を取れません。
そのままフィンがカートに向けて歌い始めるのが、このJust the way you areです。
そのままでいいんだ
ありのままの君が素晴らしいんだ
カートに対してなのはもちろんですが、世間体を気にすることからやめて友達を第一に考え守ると決意したフィンの意思表明でもあったように感じます。
これには感動して少し潤んでしまいましたね…。
私は、自分に自信が無くなるとこの曲に戻ってきます。
異なるスクールカーストに属し、異なるセクシュアリティを持つgleeクラブの彼らが胸を張って生きていたように、”ありのままの自分”に自信を持って生きていけるように。
そのままの君でいい、良いところはこんなにもたくさんある。
皆さんもぜひ聴いてみてくださいね。
『glee/グリー』が見られる配信サイト
・Disney+
・Amazon(レンタル)
・YouTube(レンタル)
シーズンが6まであるので、気になる方はDisney+に加入するのがオススメです…(小声)